アワコガネギク
【学　名】　Chrysanthemum boreale
【年　生】　多年草(宿根草)
【花　色】　黄
【花　期】　秋
【草　丈】　100cm
【日　照】　日向
【耐寒性】　寒さに強い（耐寒性あり）

アワコガネギク──その名に込められた、やわらかな黄金色の輝き。
秋の風に揺れるその姿は、どこか懐かしく、そして凛とした美しさを湛えています。
山野草の中でも、アワコガネギクはひときわ優しい雰囲気を持つ花。
野に咲く菊の仲間でありながら、どこか品があり、控えめな華やかさが魅力です。
庭先や鉢植えでそっと咲かせると、空間に穏やかな秋の気配が漂います。
忙しい日々の中で、ふと目に留まるその黄色い花は、心に小さな灯をともしてくれるようです。
アワコガネギクの名前の由来は、「淡い黄金色の菊」から。
その色合いは、鮮やかすぎず、くすみすぎず、まさに絶妙。
陽だまりのような温かさを感じさせる花色は、和の空間にも洋のインテリアにも自然と馴染みます。
山野草としての魅力もたっぷり。
自然の中で育まれた素朴な美しさは、人工的な花にはない深みがあります。
アワコガネギクは、そんな山野草の中でも育てやすく、初心者にもおすすめの一種です。
鉢植えで楽しむのはもちろん、庭の一角に植えて季節の移ろいを感じるのも素敵。
他の山野草と組み合わせて寄せ植えにすれば、秋の風景を切り取ったような一鉢が完成します。
また、切り花としても重宝されるアワコガネギク。
花持ちがよく、和のしつらえにも洋風のアレンジにも使いやすいのが嬉しいところ。
一輪挿しにして、玄関や食卓に飾るだけで、空間がふわりと華やぎます。
そして何より、アワコガネギクは育てる楽しみがある花。
芽吹きから開花までの過程を見守ることで、季節の変化を肌で感じることができます。
山野草ならではの繊細さを持ちながらも、丈夫で育てやすいのが魅力です。
秋の庭に、そっと咲くアワコガネギク。
その姿は、日々の暮らしに寄り添い、静かな彩りを添えてくれます。
自然と調和する美しさを、ぜひご自宅で楽しんでみてください。
【育て方のポイント】
・日当たりの良い場所を好みますが、真夏の直射日光は避けましょう
・水はけの良い土を使い、鉢植えの場合は底に軽石を敷くと安心です
・乾燥には比較的強いですが、土が完全に乾く前に水やりを
・花が終わったらこまめに摘み取ることで、次の花が咲きやすくなります
・冬は霜に当てないよう、軒下や室内に移動すると安心です
・春先に株分けをすると、翌年も元気に育ちます
・他の山野草と寄せ植えする際は、同じような環境を好む種類を選びましょう
アワコガネギクは、育てる人の心に寄り添うような花。
その優しい佇まいは、暮らしの中に小さな癒しをもたらしてくれます。
山野草の魅力を感じながら、季節の彩りを楽しんでみませんか。


【苗のポットサイズについて】

商品に「１０．５ｐ」または「3号」などの表記がある場合、使用するポット（鉢）の直径を示します。

（10.5pは10.5センチ、3号は9センチ[1号=1寸約3センチ]の直径の鉢）。

特別表記がない場合は通常9cmポットを主に使用していますが、入荷時の状態などにより変わる場合もあります。



【苗の状態について】

商品画像はイメージです。
販売する苗は休眠期、成長期、開花期、花後、植物のサイクルに伴い状態が違います。具体的には下記の状態でお届けする場合があります。

・休眠期…地上部が無い、または枯れている状態。地下部のみで休眠中。

・生育期の前半…前年の枯れ葉が残っている・花が無い、丈が短い。

・鑑賞適期…花・葉が鑑賞できる。

・生育期後半…姿が乱れ枯れ葉が目立つなど