セツブンソウ（節分草） １球入り
【学　名】　Eranthis pinnatifida
【年　生】　多年草(宿根草)
【花　色】　白
【花　期】　早春
【草　丈】　5cm
【日　照】　夏日陰
【耐寒性】　寒さに強い（耐寒性あり）

春の訪れを告げる、可憐な小さな花。
その名は「節分草」。
まだ寒さの残る早春、節分の頃にひっそりと咲き始めることから
この名前がつけられたといわれています。
雪の残る山里で、凛とした白い花びらを広げる姿は
まるで春を待ちわびる心を映すよう。
その清楚な佇まいに、思わず足を止めて見入ってしまう方も多いのではないでしょうか。
節分草は、キンポウゲ科の多年草。
日本固有の山野草として、古くから親しまれてきました。
特に関東以西の山地に自生しており、
自然の中で出会える機会は年々少なくなってきています。
そんな貴重な節分草を、
私たちの自社農場では種から丁寧に育てています。
種を蒔いてから、販売できる苗になるまでには
なんと4年もの歳月がかかります。
発芽から1年目は、まだ小さな芽。
2年目、3年目でようやく初開花、
もう一年肥培してから販売しています。
その間、季節ごとの温度管理や水やり、
土壌の調整など、細やかな手入れを欠かさず行い、
自然のリズムに寄り添いながら育ててきました。
だからこそ、皆さまにお届けする節分草の苗は
しっかりと根を張り、健やかに育つ力を備えています。
山野草の魅力は、自然の風景をそのまま切り取ったような
素朴で奥ゆかしい美しさにあります。
節分草もまた、そんな山野草のひとつ。
庭の片隅や鉢植えで育てるだけで、
まるで山里にいるような静けさとやすらぎを感じられます。
特に、和の空間や苔との相性が良く、
石や木の根元にそっと植えると、
自然な風景が広がります。
また、節分草は花期が短く、
咲いている期間はわずか2?3週間ほど。
その儚さもまた、心に残る魅力のひとつです。
毎年、春の訪れを知らせてくれる小さな花として、
暮らしに寄り添ってくれる存在になるでしょう。
【育て方のポイント】
・半日陰?明るい日陰が適しています。直射日光は避けましょう。
・水はけの良い土を好みます。腐葉土や軽石を混ぜて通気性を高めてください。
・夏場は休眠期に入るため、葉が枯れても心配ありません。自然なサイクルです。
・休眠期は乾燥気味に管理し、過湿を避けましょう。
・冬は寒さに強いですが、霜が直接当たらないように注意してください。
・鉢植えの場合は、深めの鉢を選び、根が伸びやすい環境を整えましょう。
・植え替えは休眠期（夏?秋）に行うのがおすすめです。
節分草は、育てるほどに愛着が湧く山野草です。
毎年、春の足音とともに咲くその姿に
心がふっとほどけるような、そんな時間を届けてくれます。
自然のリズムに寄り添いながら、
ゆっくりと育ててみませんか。
私たちが4年間かけて大切に育てた苗を、
ぜひあなたの暮らしの中で咲かせてください。
節分草が、静かな春の喜びを運んでくれますように。


【苗のポットサイズについて】

商品に「１０．５ｐ」または「3号」などの表記がある場合、使用するポット（鉢）の直径を示します。

（10.5pは10.5センチ、3号は9センチ[1号=1寸約3センチ]の直径の鉢）。

特別表記がない場合は通常9cmポットを主に使用していますが、入荷時の状態などにより変わる場合もあります。



【苗の状態について】

商品画像はイメージです。
販売する苗は休眠期、成長期、開花期、花後、植物のサイクルに伴い状態が違います。具体的には下記の状態でお届けする場合があります。

・休眠期…地上部が無い、または枯れている状態。地下部のみで休眠中。

・生育期の前半…前年の枯れ葉が残っている・花が無い、丈が短い。

・鑑賞適期…花・葉が鑑賞できる。

・生育期後半…姿が乱れ枯れ葉が目立つなど