フロックス・ディバリカタ（桃花ツルハナシノブ）
【学　名】　Phlox divaricata
【年　生】　多年草(宿根草)
【花　色】　桃
【花　期】　春
【草　丈】　30cm
【日　照】　半日陰
【耐寒性】　寒さに強い（耐寒性あり）

春の訪れを優しく告げる
山野草「ツルハナシノブ」の魅力

可憐でいて、どこか控えめ。
けれど、ひとたび咲き揃えば辺りをふわりと明るく包み込む。
そんな美しい表情を持つ山野草、「ツルハナシノブ（Phlox stolonifera）」。

春になると、薄紫やピンク、白といったやわらかな色合いの花を、
地を這うように広がる茎の先に咲かせます。
ナチュラルな雰囲気の庭づくりや、和の趣ある鉢植えにもぴったり。
派手さはないけれど、そっと心を癒してくれる存在です。

草丈は20cmほどとコンパクト。
這うように横に広がる性質があり、グラウンドカバーにも適しています。
木漏れ日が差し込むような半日陰の場所で、とてもよく育ちます。

地植えはもちろん、鉢植えや寄せ植えにもおすすめ。
山野草が好きな方なら、この「ツルハナシノブ」の清楚な佇まいに、
きっと一目惚れしてしまうはずです。

ツルハナシノブは、もともと北米の林床に自生していた山野草。
そのため、日本の気候でも育てやすく、寒さにも強いという頼もしい性質を持っています。
一度植えれば、毎年春にしっかり花を咲かせてくれる多年草です。

また、芝桜とは同じフロックス属ですが、ツルハナシノブは
花がやや大きく、葉にもやわらかさがあり、全体的にしっとりとした印象。
洋風ガーデンだけでなく、和風のお庭にもすっと馴染んでくれるのも人気の理由です。

花が咲き終わった後も、濃い緑の葉が地面を覆い、
雑草よけとしても機能してくれるので、手間も少なく楽しめます。

お庭にやさしい彩りを添えたい方、
山野草を育ててみたいけれど手間のかかるものはちょっと……という方にも、
ツルハナシノブはぴったりの植物です。

毎年春になるたび、咲くのを楽しみに待てる??
そんな時間が暮らしの中にあるって、素敵なことだと思いませんか？

【育て方のポイント】

・日当たりは「半日陰」がおすすめ
　木漏れ日が当たるような場所が理想です。強い直射日光は避けましょう。

・土は水はけのよいものを
　腐葉土を混ぜた柔らかい土を使うと、根張りがよくなります。

・乾燥にはやや弱め
　特に夏場の乾燥には注意。土の表面が乾いたら、たっぷりと水をあげてください。

・冬越しは簡単
　寒さに強く、特別な対策はいりません。霜が当たっても地際で冬越しし、春にまた芽吹きます。

・株分けで増やせます
　2〜3年に一度、春または秋に株分けして整えると、形が乱れにくくなります。

・寄せ植えにもおすすめ
　山野草同士で寄せ植えすると、自然な山の風景が楽しめます。

春の静かな美しさを、足元からそっと演出してくれる「ツルハナシノブ」。
山野草ならではの落ち着いた魅力と、育てやすさをあわせ持った一株です。

ぜひ、あなたの庭やベランダに、「ツルハナシノブ」のやさしい彩りを迎えてみませんか？
毎年春の訪れが、もっと楽しみになりますよ。



【苗のポットサイズについて】

商品に「１０．５ｐ」または「3号」などの表記がある場合、使用するポット（鉢）の直径を示します。

（10.5pは10.5センチ、3号は9センチ[1号=1寸約3センチ]の直径の鉢）。

特別表記がない場合は通常9cmポットを主に使用していますが、入荷時の状態などにより変わる場合もあります。



【苗の状態について】

商品画像はイメージです。
販売する苗は休眠期、成長期、開花期、花後、植物のサイクルに伴い状態が違います。具体的には下記の状態でお届けする場合があります。

・休眠期…地上部が無い、または枯れている状態。地下部のみで休眠中。

・生育期の前半…前年の枯れ葉が残っている・花が無い、丈が短い。

・鑑賞適期…花・葉が鑑賞できる。

・生育期後半…姿が乱れ枯れ葉が目立つなど