白花マツモトセンノウ
【学　名】　Lychnis sieboldii 'Alba'
【花　色】　白
【花　期】　夏
【草　丈】　70cm
【日　照】　日向

白花マツモトセンノウ（Lychnis sieboldii 'Alba'）
――その清らかな白い花姿に、誰もがふと立ち止まって見とれてしまう――

山野草の中でもひときわ気品を感じさせるのが、この「白花マツモトセンノウ」です。
まるで夏の陽射しを受けてふわりと浮かび上がるような、透き通るような白い花。
細やかで繊細な花びらの先が星のように裂け、すっと伸びた茎の先で優雅に揺れるその姿は、
どこか日本的な美意識を感じさせ、和庭やナチュラルガーデンにとてもよくなじみます。

「マツモトセンノウ」という名前には、長野県松本地方でこの花が栽培されていたことに由来する説もあり、
日本の風土に古くから親しまれてきた山野草のひとつです。
赤や朱色の品種が一般的ですが、この白花品種『Alba（アルバ）』は、まるで涼風のようなやさしい印象を持ち、
どこに植えても清楚で上品な空間を演出してくれます。

日陰がちの庭や木漏れ日の差す山野草コーナーに、そっと一株。
それだけで、庭の印象がぐっと洗練されたものに変わります。
派手さはないけれど、見る人の心にふわりと残る――そんな不思議な魅力を持った植物です。

また、「マツモトセンノウ」は多年草でありながらも暑さ寒さに比較的強く、
しっかりと根付けば、毎年初夏から夏にかけて繰り返し美しい花を咲かせてくれます。
山野草の中でも育てやすい部類に入り、園芸初心者の方にも安心しておすすめできます。

花壇に植えるのはもちろん、鉢植えにして玄関先に飾るのも素敵です。
特に白花は、シンプルな陶器鉢やざらっとした素焼き鉢とよく合い、和モダンな雰囲気を楽しめます。
他の山野草や低木と組み合わせてナチュラルな寄せ植えを作るのもおすすめです。

春の新芽が顔を出し、初夏に純白の花がふんわり咲く。
秋には茎葉がやや紅葉し、冬は地上部が枯れて静かな眠りにつく。
そんな四季を通じた変化も「マツモトセンノウ」の魅力です。

草丈は30cmほどとコンパクトなので、狭いスペースでも扱いやすく、
小さな庭やベランダガーデンにもぴったり。
日常の中に、ちょっとした山野草の風情を取り入れることができます。

【育て方のポイント】

・日当たりと半日陰、どちらでも育ちますが、真夏の強い直射日光は避けて
・水はけのよい、やや湿り気のある土壌を好みます
・春〜秋は土の表面が乾いたらたっぷりと水やりを
・真冬は地上部が枯れますが、春には再び芽吹くのでそのまま管理を
・株が混み合ってきたら、秋または春に株分けで更新を
・鉢植えの場合は、2〜3年に一度は植え替えをして、根詰まりを防ぎましょう
・追肥は控えめに、春に緩効性肥料を一度与える程度で十分です

山野草のある暮らしは、心に余白をもたらしてくれます。
「マツモトセンノウ」の中でも、この白花品種は特に清らかで涼やか。
和風の庭にも、洋風のナチュラルガーデンにも溶け込みながら、
ふとした瞬間にその美しさで心を癒してくれます。

ぜひ、あなたのお庭やベランダに、白花マツモトセンノウのやさしい風を招いてみてください。

【苗のポットサイズについて】

商品に「１０．５ｐ」または「3号」などの表記がある場合、使用するポット（鉢）の直径を示します。

（10.5pは10.5センチ、3号は9センチ[1号=1寸約3センチ]の直径の鉢）。

特別表記がない場合は通常9cmポットを主に使用していますが、入荷時の状態などにより変わる場合もあります。



【苗の状態について】

商品画像はイメージです。
販売する苗は休眠期、成長期、開花期、花後、植物のサイクルに伴い状態が違います。具体的には下記の状態でお届けする場合があります。

・休眠期…地上部が無い、または枯れている状態。地下部のみで休眠中。

・生育期の前半…前年の枯れ葉が残っている・花が無い、丈が短い。

・鑑賞適期…花・葉が鑑賞できる。

・生育期後半…姿が乱れ枯れ葉が目立つなど