赤実ルイヨウショウマ
【年　生】　多年草(宿根草)
【花　色】　白
【花　期】　初夏
【草　丈】　40cm
【日　照】　半日陰
【耐寒性】　寒さに強い（耐寒性あり）

赤実ルイヨウショウマ──
その名を聞くだけで、どこか山の奥深く、静かな森の中に佇む風景が目に浮かびませんか。

日本の山野草の中でも、ひときわ優雅で、凛とした存在感を放つこの植物。
春から初夏にかけて、繊細な白い花を咲かせたあと、秋には艶やかな赤い実をつけ、季節の移ろいをしっとりと彩ってくれます。

その姿はまるで、和の庭にそっと置かれた一輪挿しのよう。
派手すぎず、でも確かな美しさを持つ「赤実ルイヨウショウマ」は、自然を愛する女性たちの間で密かに人気を集めています。

　

赤実ルイヨウショウマの「ルイヨウ」とは、「類葉」、つまり葉の形が他の植物に似ていることから名付けられたもの。
ショウマは「升麻」と書き、古くは薬草としても知られていた山野草の一種です。

その中でも「赤実ルイヨウショウマ」は、実が赤く色づく珍しいタイプ。
通常は黒紫色の実をつけるものが多い中、この赤い実はとても希少で、庭や鉢植えに取り入れると、秋の彩りがぐっと深まります。

　

葉は三枚の小葉が広がる複葉で、どこか山野草らしい素朴さと品の良さを感じさせます。
花はふわりとした白い小花が集まり、風に揺れる姿はまるで森の妖精のよう。
そして秋になると、赤く熟した実が葉の間から顔を出し、まるで小さな宝石のように輝きます。

　

この植物の魅力は、見た目の美しさだけではありません。
山野草としての強さとしなやかさを持ち、比較的育てやすいのも嬉しいポイント。
半日陰の環境を好み、庭の片隅や鉢植えでも元気に育ってくれます。

　

また、和の空間との相性が抜群。
苔や石、木の風合いと調和し、自然な雰囲気を演出してくれます。
古民家風の庭や、和モダンなベランダガーデンにもぴったりです。

　

赤実ルイヨウショウマは、季節の移ろいを感じながら育てる楽しみを教えてくれる山野草。
春の芽吹き、初夏の花、秋の実と、四季折々の表情を見せてくれるので、植物との対話が自然と生まれます。

　

【育て方のポイント】

・半日陰?明るい日陰が理想。直射日光は避けましょう
・水はけの良い土を使い、乾燥しすぎないように注意
・春から秋にかけては、土の表面が乾いたらたっぷりと水やり
・冬は地上部が枯れますが、根は生きているのでそのまま休眠させます
・鉢植えの場合は、風通しの良い場所に置き、夏場は涼しい環境を意識
・植え替えは2?3年に一度、春先が適期です
・肥料は控えめに。春に緩効性のものを少量与える程度で十分です

　

赤実ルイヨウショウマは、育てる人の心にそっと寄り添ってくれるような山野草です。
その静かな美しさは、日々の暮らしにやさしい彩りを添えてくれるでしょう。

　

ぜひ、あなたの庭やベランダに、赤実ルイヨウショウマのやさしい風景を迎えてみませんか。
自然とともに過ごす時間が、もっと豊かになりますように。


【苗のポットサイズについて】

商品に「１０．５ｐ」または「3号」などの表記がある場合、使用するポット（鉢）の直径を示します。

（10.5pは10.5センチ、3号は9センチ[1号=1寸約3センチ]の直径の鉢）。

特別表記がない場合は通常9cmポットを主に使用していますが、入荷時の状態などにより変わる場合もあります。



【苗の状態について】

商品画像はイメージです。
販売する苗は休眠期、成長期、開花期、花後、植物のサイクルに伴い状態が違います。具体的には下記の状態でお届けする場合があります。

・休眠期…地上部が無い、または枯れている状態。地下部のみで休眠中。

・生育期の前半…前年の枯れ葉が残っている・花が無い、丈が短い。

・鑑賞適期…花・葉が鑑賞できる。

・生育期後半…姿が乱れ枯れ葉が目立つなど