ナツハゼ
【年　生】　樹木
【花　色】　白
【花　期】　初夏
【草　丈】　落葉低木
【日　照】　日向
【耐寒性】　寒さに強い（耐寒性あり）

ナツハゼ──その名前を耳にしただけで、どこか懐かしく、静かな山里の風景が思い浮かびます。
日本の自然が育んだこの山野草は、四季折々の表情を見せてくれる魅力的な存在です。

春には柔らかな新芽が芽吹き、初夏には白く可憐な花が咲き、秋には紅葉とともに黒紫色の実が熟します。
その実はジャムや果実酒にも使えるほどで、見た目だけでなく味わいも楽しめるのがナツハゼの嬉しいところ。

庭先にひと鉢あるだけで、季節の移ろいを感じられる──
そんな暮らしに寄り添う植物として、ナツハゼは今、静かな人気を集めています。

　

ナツハゼは、古くから日本の山地に自生してきた山野草のひとつ。
その名の由来は「夏にハゼのように紅葉する」ことから。
ハゼノキに似た葉が、夏の終わりから秋にかけて赤く染まる様子は、まるで絵画のような美しさです。

また、ナツハゼはブルーベリーの仲間でもあり、実の形や味もどこか似ています。
ただし、ナツハゼの実はより野趣があり、酸味が強く、ジャムにすると深みのある味わいに。
自然派志向の方や、山野草を愛する方にはたまらない魅力です。

　

鉢植えでも育てやすく、庭のアクセントにもぴったり。
和の雰囲気にも洋のガーデンスタイルにも馴染むため、インテリアグリーンとしても人気があります。
特に、ナチュラルな暮らしを大切にしている方には、ナツハゼの素朴で凛とした佇まいが心に響くはず。

　

ナツハゼは、季節ごとの変化がはっきりしているため、育てる楽しみが尽きません。
春の芽吹き、夏の花、秋の紅葉と実、そして冬の落葉。
そのサイクルを見守ることで、自然とのつながりを感じることができます。

また、ナツハゼは山野草の中でも比較的丈夫で、初心者にも育てやすいのが特徴。
ただし、いくつかのポイントを押さえておくことで、より美しく、長く楽しむことができます。

　

【育て方のポイント】

・日当たりと半日陰の両方に対応しますが、午前中に光が当たる場所が理想的です
・水はけの良い土を好みます。腐葉土を混ぜた土で植えると元気に育ちます
・乾燥にはやや弱いため、夏場はこまめな水やりを心がけましょう
・寒さには強いですが、鉢植えの場合は冬場に根が凍らないよう注意が必要です
・剪定は春先に。混み合った枝を間引くことで、風通しが良くなり病害虫予防にもなります
・実を楽しみたい場合は、花が咲いた後に軽く追肥すると効果的です
・植え替えは2?3年に一度。根詰まりを防ぐためにも定期的なチェックを

　

ナツハゼは、ただの観賞植物ではありません。
季節の移ろいを知らせてくれる、暮らしのパートナーのような存在です。

山野草の魅力を日々の生活に取り入れたい方に、ぜひおすすめしたい一鉢。
自然のリズムに寄り添いながら、静かに、そして豊かに育ててみませんか。

ナツハゼがあるだけで、日々の風景が少しだけ特別になる──
そんな時間を、ぜひ味わってみてください。


【苗のポットサイズについて】

商品に「１０．５ｐ」または「3号」などの表記がある場合、使用するポット（鉢）の直径を示します。

（10.5pは10.5センチ、3号は9センチ[1号=1寸約3センチ]の直径の鉢）。

特別表記がない場合は通常9cmポットを主に使用していますが、入荷時の状態などにより変わる場合もあります。



【苗の状態について】

商品画像はイメージです。
販売する苗は休眠期、成長期、開花期、花後、植物のサイクルに伴い状態が違います。具体的には下記の状態でお届けする場合があります。

・休眠期…地上部が無い、または枯れている状態。地下部のみで休眠中。

・生育期の前半…前年の枯れ葉が残っている・花が無い、丈が短い。

・鑑賞適期…花・葉が鑑賞できる。

・生育期後半…姿が乱れ枯れ葉が目立つなど